外国人向け労災保険請求のためのガイドブックについて

厚生労働省 労働基準局 労災補償部補償課は、日本で働く外国人向けに「労災保険請求のためのガイドブック」を発行しています。

ここに書かれている内容は定義も含めて基本的なことですが、受入れ企業としても理解しておきたい内容ですので、少しご紹介いたします。今回は労災保険の概要についてです。

まず、労災保険とは、労働者が業務や通勤が原因で、負傷したり、病気になったり、更には死亡した時に、治療費など必要な保険給付を行う制度です。外国人でも日本国内で働いている限り、労災保険が適用されます。原因・事由が仕事によるものは、業務災害に分類され、労災保険の適用となります。原因・事由が通勤によるものは、通勤災害に分類され、労災保険の適用となります。その他の原因・事由によるその他の災害については、健康保険の適用となります。従って、労働災害に健康保険は使えません。

次に、労災保険給付の種類についてです。

  • 療養(補償)給付:業務又は通勤が原因となった傷病の療養を受けるときの給付
  • 休業(補償)給付:業務又は通勤が原因となった傷病の療養のため、労働することができず、賃金を受けられない時の給付
  • 傷病(補償)年金:業務又は通勤が原因となった傷病の療養開始後、1年6か月たっても傷病が治癒(病状固定)しないで障害の程度が傷病等級に該当するときの給付
  • 障害(補償)給付:業務又は通勤が原因となった傷病が治癒(病状固定)して障害等級に該当する身体障害が残ったときの給付
  • 遺族(補償)給付:労働者が死亡した時の給付
  • 葬祭料・葬祭給付:労働者が死亡し、葬祭を行った時の給付
  • 介護(補償)給付:障害(補償)年金または傷病(補償)年金の一定の障害により、現に介護を受けている時の給付

上記の通り、様々な種類の給付があります。

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